一歩の前の一歩/
楠木理沙
はじめの一歩を踏み出すためには
その一歩を踏み出すための一歩が必要で
私にはそれに当たるものがないことに 気づいてしまったんだ
そんなときに 秋風が背中を冷たく押したりするものだから
私は 立ち止まったまま 振り返ることしか出来ないのだ
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