来光を祈る/
アハウ
偉大な 来光を祈る
密かな 朝焼け
夜たちの気息が
静かな 朝焼けに 消える
黙したまま 祈る
日輪の再生
精緻な 軌道の再現
来臨の風
小鳥はさえずり
長き不在の今日
黙したまま
天馬の息吹を感じる
子午線を始めて
北緯 南緯
東経 西経
そして 微分される
六十二億のそれぞれの
夜明けがある
何物にも変えがたき
生命が ひっそりと 生きて
各々
その人生をまっとうする
来光の朝に
黙したまま
祈る
私が いる
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