日曜の朝/蒼依
ジャストサイズを選んだはずが
いつのまにかもの足りなく感じる
酷いことだって分かっているけど
追いかけられると逃げ出したい時もある
あとを濁してばかりのこの暑さも
街で香るつけすぎた誰かの香水も
炭酸水の苦味みたい
ひとつじゃ気持ちよくなんてなれないけど
差し色で鮮やかな1ページになる
それが何なのかわかっているけど
素直に認めるのがちょっと癪なだけ
作り方が違う私たちだし
きっとずっと平行線だね
でも線路みたいに二人一緒に
どこまでも運んでいけたらいいね、なんて
似合わないハニートーストかじりながら
ちょっと思ってたりもする
頼れる背中とはいえないけど
ぎゅっとして一番しあわせかも
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