くだらない/rabbitfighter
 
まっすぐに前を見ていた。君は。前以外に、見ることが出来なかった。
となりで君を見ていた。僕は。君以外に、見ることが出来なかった。

大きく見開いた目に涙がたまっていくのをみていた。
出口を失った光が君の涙に閉じ込められたままだった。

その目が好きだった。とてもとても好きだった。
瞬きをすると、光が流れ出してそれから君はうつむいた。

傷つけたりとか、傷つけられたりとか、
そんな君のつまらない人生に反吐が出る。
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