停止/RIKU
おおきく吸い込んだ
この世界の何かが
わたしの中で今
その命を終えようとしないままで
だれかの心に入りたくて
いつだって柔らかに拒絶
知ってることと知らないことがあること
わたしは勿論知っている
彼女らみたいになることは分かっていたから
わたしは遠慮しておいた
苦しみを放っておけるほど
わたしたちはまだ大人じゃない
雷を怖がらないほど
わたしはまだ強くない
影から見た光はそう
影以外のなにものでもないのだから
行こうと無理矢理引っ張られて
放り出されたその手ほど
不必要なものはなかったのに
わたしはまだ
矛盾を受け入れられないまま
戻る 編 削 Point(3)