停止/RIKU
 
おおきく吸い込んだ
この世界の何かが
わたしの中で今
その命を終えようとしないままで

だれかの心に入りたくて
いつだって柔らかに拒絶
知ってることと知らないことがあること
わたしは勿論知っている

彼女らみたいになることは分かっていたから
わたしは遠慮しておいた


苦しみを放っておけるほど
わたしたちはまだ大人じゃない
雷を怖がらないほど
わたしはまだ強くない


影から見た光はそう
影以外のなにものでもないのだから


行こうと無理矢理引っ張られて
放り出されたその手ほど
不必要なものはなかったのに



わたしはまだ
矛盾を受け入れられないまま



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