遠雷/
望月 ゆき
青い稲妻が駆けぬけ
入道雲をふちどる
存在の有無。
電光は
20キロ四方まで届く
隣にいるきみに
ぼくの放つ光は
届いているだろうか
雷鳴は
空に吸い込まれて
届かない
隣にいるきみに
やはり
ぼくの叫ぶ声は
届かないのだろうか
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