微熱/
美砂
ブランコを
こぎもせず
僕はからだを
そこにあずけて
僕の腕
長く
細く
白く
地面にたれて
歓声は
そばにあったのに
すごく
遠くできこえていた
僕は沈んでゆくようだった
体がすべりおちて
そのまま
僕・・・
の目は
遊びほうけるみんなをみていた
僕はちがっている
みんなと
みんなはそれに気づかない
なににも気づかない
なぜなら みんなでいるから
僕の世界 僕のいる 僕の世界
みんなの世界 みんなのいない みんなの世界
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