うなじにそっとキスをして。/空 春色
私が 君の 鎖骨が好きなように
君は 私の 背中が好きだ。
「後ろ向いて。背中見せて。」
いつものように 君が 云う。
私は 彼に背を向け 服を脱ぎ 鍵を外す。
いつものことなのに 慣れないし 恥ずかしい。
視線を感じ 体が熱くなるのが自分でもわかる。
「綺麗だね。」
って 君が云う。
優しい手のひらで その背中を優しくなでると
後ろから包み込むようにそっと抱きしめてくれる。
「僕だけのもの」
って云ってるように感じる温もり。
私は 後ろから抱きしめられるのが好き。
すべてを受け入れてもらえてるようで。
戻る 編 削 Point(4)