永遠の果実/
小川 葉
信じられた永遠の
イルカのパーツほどの
たしかな柔らかさで
目の前の海が
これほどゆるやかに
光を重ねている
日は遠くたゆたう
波のまた向こう
また向こうへと
消えそうになりながら
きっとある気がしている
流れ着く
いつかの南国の果実は
まだこんなにも
青いというのに
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