休息/
たもつ
犬が休んでる
まるで僕のように
背筋が足りない
何かを継ぎたして
少しずつ毎日の
起立がある
どうしてだろう
お父さんになってしまうのは
瞬間は確かにあるのに
どんなに積み上げても
新生児一人の
歴史にも満たない
洗いたての水分を含む白衣の
重たくてまぶしい空は
漁場で蟹を手にする
男たちのところまで続き
また何人かのお父さんにする
僕は今朝
まぶたを人に貸して
そばで休む
まるで犬のように
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