月曜日の住人たち/結城 森士
 
言葉になっていない
まるで言葉になっていない寝息で
頭髪から爪先にかけての
冷えきった痙攣を受忍し続けて
どのくらいの時が経ったろうか
「明かり…が、消して……あれは…」
やがて訪れるはずの無意識を
待ち続ける他になく、それまではずっと
恐る恐る寝返りを繰り返していたのだが

…遠くから女の咽ぶ声が聞こえていた
水曜日、そしてシャワーを浴びている
カレンダーを捲ると、音を立てて破けてしまった
火曜日、一度考え始めると涙が止まらず
何度も何度も虚空に頭を下げて謝っている自分の姿を
遠くから眺めているのだった



何時からか、何処かで
何某かが点灯していた
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