83%/悠詩
 




もし120%のわたしがいたら

わたしはその世界を見て

おこがましさを捨てて

必死でわたしの劣等生を探し出そうとしていただろう




もし120%のわたしがいたら
その愚かさに気づかなかっただろう

もし120%のわたしがいたら
そう思ったことを悔やまなかっただろう

もし120%のわたしがいたら
120%のわたしを目指そうなんて思わなかっただろう

もし120%のわたしがいたら
「いてくれるだけでいい」のひとことを信じなかっただろう

もし120%のわたしがいたら
それでも歩きつづけなきゃならないと学べなかっただろう


[次のページ]
戻る   Point(1)