文体について、経験について/んなこたーない
 
ある。

容姿の第一印象である程度ふるいにかける。
しかし、本当に惹きこまれていゆくかどうかは、やはりそのひとの、あるいはその作品の中身による。

この不徹底な態度のせいで、今までいったいいくつの運命的な出会いを逃してきたのかを考えてみると、
切歯扼腕、ぼくはひどくgloomyである。

* 経験について

そのひとがそのひとらしくあるためには、経験を大切にしなければならない。
経済効率最優先の時代にあって、いかに人間が画一化、規格化されようとも、
凡庸な人生などありえない。あらゆる人生は比類の無いものである。
たとえば、昨日と今日のあいだに、ぼくの身に起きた、あるいはぼ
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