秋のこころ/
吉岡ペペロ
そぞろ吹く風に
重たいベクトルは
もうないようだ
藍色がはやく降りる
虫の音がしている
秋はどこからか
煙の香りをさせている
それがこころの
鏡のなかに映っている
そぞろ吹く風に
重たいベクトルは
もうないようだ
藍色がはやく降りる
虫の音がしている
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