ダンス/
唐草フウ
紅い空に足跡
群れで飛び立つ帰りの鳥たちが
カイトを引っぱって
うごく星座の結び目たち
ゆうぐれに影の成す
シンクロのダンス
花が半ば眠りそうに
しおれていた
風が吹いても
歩き出せない
そんなとき小さな手が
命のしずくを汲んできて、少しずつ放した
芯のあたりがくすぐったくなって
フリフリと花は空に伸びるようにして揺れあった
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