落ちた絵葉書/
 
偶然落ちた
当然あなたのところにいくだろうと思った
あなたも落ちた絵葉書の運命には賛成していた

だけど一度あなたの手に渡って
あなたに文字を書かれた絵葉書は
アタシの元に返ってきた

不思議だと思った
錯覚かもしれないけれど
運命とかはないのかも知れないと思った

冊子のうちの2枚をあなたにあげて
あなたの選んだ絵葉書がどんな風になるかは知らないけれど
でも運命のような気がする


天国にいる人宛に書いた名前と
あなたの名前と
半分下心のアドレス
似つかわしくないあだ名で
アタシは思わず笑ったけれど
過ぎていく電車が
それに乗らないあなたが
アタシにとっては幸せでした


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