せせらぎ/
Rin K
かそけき風の香音(かのん)を連れて
秋宵の橋を渡る
あふれる水の数を
わたしはしらない
契る言葉の薄紙
序(ついで)を忘れた指先で鶴を折る
低い月は
水面を漂う
せせらぎに耳を澄ます装いで
あなたの赤き流れを聴く
試すように
途切れる日の痛みを
ただ試すように
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