星空のさざなみ/まどろむ海月
{引用=
空を
ただよい
流されていく
やわらかな白を
ばら色に染めながら
闇に墜ちていった日
あなたは秋の夜になった
星座があなたの中をさまよい
演ずるオペラはかなわぬ恋
神話のように古いはずが
流れる血はあまりに新しい
西にはアルタイル
東にアルデバランとペテルギウス
カシオペアとアンドロメダも
あんなにはっきりと見える
私の死体は
軒先にぶら下がったままだけど
無力な蜻蛉は風に落ち
なにやらふにゃふにゃしたものになって
あなたを映す大海原を浮遊しています
あぁ 満
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