世界の終わり/アオゾラ誤爆
 
パンの匂いが、する


カラスの鳴き声で割れた
やわらかい世界の殻
甘い時間をむさぼったあと
すべてが失われていくまで
もう僅か
あなたは足の指の先まで
すっかりふやけて偽物みたい
壊れた温度でわらってる
どこかで狂った犬が
なく





だらだらと続くだけの日々に
そろそろ背を向けたいのと
慣れた手つきで紅茶をいれる
悩ましいくすりゆび
くっきりと焼けた指輪のあとは
まるで切り傷

美しい模様

滲んでいく太陽の軌道を
追いかける


あなたは
さっきから窓の外ばかり
気にしてる
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