熱/
貝だったらどうしよう
花のなかに
ひとしずく生まれた朝露が
小鳥のつばさの先端を
たべて
入道雲のように
上昇していく
雪が
真実をしりたいといって
降りてくる
あつい
軋みが行方、
知れず
誰かが
手を放せといって
口唇を隠した
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