約束2/
深月アヤ
言葉が捜せなくて
見つける迄の過ぎる時を
ただ車で走った
駅に近づけば
長い別離になると
知っている二人は
マリーナを何度も越えて
夜の海に溶けてしまう程の
貴方の純粋さを
そっと掬い取る
無欲な唇
その罪深い無知を
貴方の鼓動が教える
二年越しの約束の地
夏の終わりモノクロの
波の怖さを
瞳に映せば
こんなにも
違う二人が
とてもよく似ている
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