あの夏の終わりに いつもの夏に 夏の終わりに 夏に 夏に/第２の地球
ぼくらは
あの夏の終わりに いつもの夏に 夏の終わりに 夏に 夏に
ぼくらの大好きな人は
夏といっしょに こっそりとひっそりと そっと 死んでしまって 夏になってしまって 夏が 巡って
向こうに ずっと向こうに あっちに 遠くに ずっとずっと 逝ってしまい 夏と 夏の終わりに 溶けてしまい 無くなってしまい
ぼくらは
あの人が生きていたころ
たったの一度も でんわなんか したこともなかったくせに ろくに
それなのに ぼくらは
あの人を 辿って そっと
あの夏の終わりに いつもの夏に 夏の終わりに 夏に 夏に
ほんの少しだけ
そっと
でんわをするようになった
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