遅れてきた少年の一切合財(その一)/生田 稔
 
大会で
十代の綺麗な女の子に関心を
結婚したいなとも
三ヶ月で教会は、北海道へ任命がえ

旭川市
おりたてば人影もなし旭川ああこれよりは降りしきる雪
駅頭の気持ち
三十のとき歌もその他の文学などなど、すべて捨てていた
僕らの仲間はみなそうだった
普通の並みの平凡な人ばかり
聖書にもあるように
何にもしないで、そこらにいる人たち
を集めてきたって感じ
欠点か美徳かは、わからないが
世に不満がある人が多かった
ハルマゲドンが怖いのでという人も
今になって考えてみると
世の終わりとかハルマゲドンというのは
聖書の中心思想ではない
イザヤ書もいうように剣を鋤の刃に槍
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