鈍色が私の銀色/桜木 ハル
 
鈍色(にびいろ)に濁るかつての青空
そっと思い出してみて
君の笑顔はそこに在る

見つけたものは、既に死んでて
どうしようもない現実に、
涙はどうせ流れては来ない

鈍色が私の銀色、そして絶望の極限。
全てを終わらせるには、
何を何処に集めれば良い?

全ては私が解(ばら)した現実

終わらせるために必要なのは、
ただのナイフと血を受け止める貴方の手だけ。
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