着信履歴/ぴんくぱんさぁ
 


そこにはあなたの名前が30件入っているのが当たり前だった



真夜中



冷たい床に座り込み



話をする





少しずつ床が暖まる



電話を切るころには熱いくらい。





あなたの声でボクははずかしいくらいに緊張していた。



それを隠すのに必死でしゃべった



そんなボクをあなたは笑っていた





だけど今




床は冷め切ったままで



床がボクの体温を奪っていく



着信履歴には









誰の名前も入っていない。





だけど今日も携帯片手に冷たい床に座ってみる。



今日こそは・・・


今日こそは。
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