ワールズエンド/雨宮 之人
暗い部屋に私とあなたとがいて
観葉植物が光を求めていて
この部屋に太陽はなくて
そしてあなたも光を求めて泣くから
私は太陽になろうと決めた
世界はそうやって作り変えられる
それを私は腹で知る
私の魂がそれを待っていることを認める
いったん終わることが
生命に等しく課された使命だと魂が告げる
そして意識の中であなたが絶え
一瞬遅れて私が絶え
やがてこの世界が終わり
終わることでもう一度私たちが始まる
太陽になった私と
照らされるあなたは惑星で
だから世界は宇宙で
二人だけで暗い闇の中に浮かんで
万有引力が
つまり私とあなたの間のそれが
あらゆる動力の説明をつける
ここにいることが
急速に意味をもって私に迫る
イメージがまるで
移りゆく季節のようで
境界線はそこにはなくて
いつからか、あなたとひとつで
新しい世界に、あなたとひとつで
夢に見た、ワールズエンドで
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