黄昏黄金色/見崎 光
黄昏を渡った虹
それはそれは
綺麗なものでした
黄金に染まる雲
茜に滲む木々
そして
太く丸い七色は
星のように輝いたのです
半円の真ん中であなたを想い
背中が夕陽に溶けだしたころ
そっと願いを架けてみたのです
黄昏が眩しくて
涙がでそうなくらいに綺麗な虹は
きっと叶えてくれることでしょう
いつかふたりで見れたらいいね、
そう微笑んでいるかのように
優しい光は私を包んでくれました
黄昏どき
黄金の虹
朱へと暮れていきながらも
私の瞳を魅了し続け
心の灯びとなったのです
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