なごり/
砂木
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる
登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり
くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
鼓動で感じたら
ときが わをまう
籠は 木の影
戻る
編
削
Point
(8)