風になる/
 
剥き出しの詩が走り出した

語りたい事もわからずに、失踪の予感だけは十分に



彼女の声が届き始めた

わけもわからず泣きたくなる

そんな日はあの鉄塔に昇ろう

名前を探すのはもうやめて




君の名を呼ぼう。

Call it anything

君はそう言うだろう。

僕の意味と君の意思は

あまりにもかけ離れているから




声が届かないよ




でも

これからやってくる朝を待って

静かな青い薄闇、舞い始めた

君に届かぬその舞いが、僕を透き通らせる

僕は透明。

和解

今なら世界を許せそう

響いて

響いて

祈る言の葉

戻る   Point(0)