プラネタリウム/アズアミ
 
隣に眠る君に内緒で
この小さな部屋の片隅を
そっと箱のようにして
宇宙から
切り取って
しまえないものかと

そのドリンクホルダー付きの特等席から
ブラックホールの絶景を望めないものかと

そのまま何かが間違って
世界のノルマが
二人のことを
見逃してくれないものかと

夢物語にふける僕は
やがてシビアに働く太陽と
君の目を掻くおかしな仕草で
ふと現実に引き戻され

そして、少し安心するんだ

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