時の滴り(九)/信天翁
 
        サハラ砂漠のように
      地上をすべてやきつくす
           向日葵の葉月
        青空にひろがるのは
     regretのシャボン玉ばかり

           そして 逆に
      森かげにうずくまるのは
  生臭いthanatosのまつげにぬれる
    埴輪のシルエットただひとつ

あゝ erosのドアは開かれるだろうか
       新鮮な四次元に満ちる
     かぜとひかりがひろがって




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