やさしみ/
望月 ゆき
さよなら、さよなら、
記憶を解き放って
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空
枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている
水平でも垂直でもない
直線なだけの手紙が届く
深い深い呼吸をするあいだに
不必要なやさしさだけが
蒸発していく
さよなら、さよなら、
いつだって
追伸のなかにばかり、ほんとうがある
ポエニーク 即興ゴルコンダ投稿
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