凛建/秋也
 
ひばりが鳴いている
ゆっくり世界が侵食され
何かが弾けて
色が交錯する
ひばりが落下する
待ち望んだ世界は
こんなにも未熟で柔らかい
捨てられた忘却
ひばりが囀る
縁によって
木立がそよぎ
いつかを思いだす
ほら風が泣いてしまっている
こんなにも美しく
ひばりは気高いのだから
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