新たな旅路/山崎 風雅
 

 時折強く向かい風が吹きつける
 僕達は髪を風にまかせ
 地平線から昇る太陽に願いを贈る

 元々は花と風と太陽だけのこのランド
 どこへ向かうかで悩む必要なんかなかったんだ

 ほら 舞いあがっていく

 そう その赤いくちびるを

 時計に追われる毎日
 電車が街を這いずりまわる
 
 誤解された手紙を
 書き直そうとは思わない

 君だけが女じゃない
 君だけがオンリーワンじゃない

 自由に羽ばたけるこの翼は
 ナイフのような冷たさももっている

 歩きたいのさ

 一人でもいいんだ

 それがサダメなら
 従がうまでさ

 さよならから始まる
 
 新たな旅路



 
戻る   Point(1)