ひだりめの遠吠え。/哀詩
 

きみと違ったゆめをみた。
かなしくて、せつなくて、なきそうだったけど
(あはは、とわらって ぎこちない口角)

あたしたちのみた夢は、
こんなにもうすぎたなくて、さきのミエナイ霧のなかだった?
(てさぐりでふれるきみのくちびる)

なかないでと聞こえないこえがいまも
まえもこれからも
あなたのこころの中にとじこもってしまえばいい。
(なけないあなたはおとこまえ。)

そっととおしたあなたの指に
からみつくあたしのかほる髪。

(いやがってていこうして、
得られたのはきょむなこころでした。)


あなたのあおいみぎめにはきぼうを、
前をみすえるひだりめには、そうね、

(あたしがいつあなたをすきだっていった?)
 
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