ポップキャンディー/
秋也
一目瞭然
キャンディーは不必要
トリックポップなしょぼい過去を
一蹴して拒絶した
もう晩御飯だから
舐めきらない内に
ハッカ飴を口から吐きだした
地面に叩きつけられて
蟻が飴だとわからないくらい群がる
自身も夕食の匂いに誘われ
ポップなアート自体である巣に運ばれる
十一個目のキャンディーは後ろポケットに
いつか思い出したらどうぞ
ゾロ目の懐かしくはじけた味がきっとする
鬼さんこちら
手の鳴る方へ
明日への一粒だから
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