■■■ ワタシ ノ センタク ■■■/じゃんじゃっく
ある晴れた日の朝
有り余る光に急かされて
洗濯をしようと
思い立った
そんな日に
洗濯機を眺めていたら
渦を巻いていた
時間を止めていた
私は止まっていた
ずっと眺めて
じっと見つめて
水の渦が廻り
私の鬱も廻る
彼のことを想いながら
私は 私は
色んなことや
色んなものを
洗濯した
選択した
洗濯をしながら
選択をした
神の宣託はなかったけれど
私のセンタクはできた
白いシャツを干すように
白いシャツを干すように
こんな春の終りに
私はセンタクを終えたのだ
色んな洗濯や
色んな選択を
これからはじまる
夏の為に
これからはじまる
夏の雨に
零れる位の光に照らされ
溢れる位の光に当てられ
私は風に なびき
白く輝く
私は風に はためき
白く乾かす
これからはじまる
夏の為に
これからはじまる
夏の雨に
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