カルチャー・チェーンソー。/菊池ナントカ
 

赤い林檎に口づけする。

僕らはもう病院で処方される薬無しに生きてゆけぬ。
毎晩何かしらラリっている。

何故に酒で酔えんのだろうな。
ハルシオンとドクターペッパーとラッキーストライクがあればもういい。


誰かの為に詩を書いている、
とぬかすような奴は全員頭をひっぱたいていきたい。


通気孔から太陽がニヤニヤしながら出てくる夢を見た。
僕が求めているのはカルチャーチェーンソーだ。


右手人差し指が痛い。
呪いをかけたの誰だろう。
歪んだ笑顔を見ていた。

カルチャーチェーンソーがギギギッと呻いた。


「うお座、欲しい物が手に入ります。」
自分が欲しいのは全て[物]では無いんですけど手に入りますでしょうか?


面接前にバイトを断られた。


もう何にも無いから、
「菊池円さーん、」と本名を薬局で呼ばれるのを待っている。

カルチャーチェーンソーを手に入れたい。


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