「美しい日本」/リーフレイン
 
下げる。 一方専門教育を受ける側でも、国際社会の競争に伍していくためには常に最先端レベルの教育が必要とされる。淘汰を重ねた上澄みもまた切実に必要なのだ。しかも、上澄みの側にたったとしても、国際競争力という壁にあたって消耗されていくのが見える。つまるところ彼らこそが外貨の稼ぎ頭で、国全体の消費を支えているのだ。
労働は消耗される。 自殺が増えた。

少年は戦争を欲したが、本当は 人間の尊厳を欲したのではないだろうか。
尊厳を持って生きたい。生きている価値を感じて生きたい。消耗品にはなりたくないのだ。消耗品となるならば、少なくとも生を掛けたことが明らかになる戦争という構造で消耗されたいと願ったのではないだろうか?

政治家が目指すことは、国民に尊厳を持てと叫ぶことではない。国民が尊厳を持つことができる社会構造を構築することである。
尊厳を持てというのはたやすい、尊厳を持つことが可能な状況をすべての年齢層で実現することが必要とされている。

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