モノクロームな セリスモス/
モーヌ。
の音
せみ とんぼ...
つながることが 生だと いう
ひとつの 糸を 縫いこむ ように
みな 音を はずさない
はずしているのは ぼく だった
いつも そらして 音を 立てて いたが
ああ もう 黙ろう...
すると ひとつの 音が そえられて
長き 調べの なかで 鳴り 昇って ゆく
ひびも また 唄うので あった
運動の 告げて くる 連続性の
描く 線が うつくしく
ただ 胸に ばかり 告げて いった
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