モノクロームな セリスモス/モーヌ。
くつかの でこぼこの 父の 靴たちが
つけて いった おおきな あしあとたちを
かさねて あるいて
よろこびの 唄を 唄いながら きて いる
空と 土地が かさなる ところ
それは ぼくの 住んでいる ところ にも ある
解放的に なった 少女の 入道雲の
ほほの 白鍵に 映る リベルテの 音が 鳴る
恋の ような おもいが 通過して ゆく
こころは ひとつの 通過駅に あった
きみの 眼で 世界を 見たい と おもい
きみの 手で 世界に ふれたい と おもう
まったく 刷新 された あたらしい世界の ように
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