スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート/Rin K
の笑顔は
あたたかい「おかえり」に
およそ不似合いなほど歪んでいた
交錯する感情を
夕陽の赤信号にてをあげて眺めていた、僕ら
知らぬ間に外側ばかりが大きくなって
点滅する信号を振り切ろうとするたびに
飛び出てしまいそうになる僕を
僕という糸で縛り付けながら
今日は午後八時の南へ向けて疾走する
「スクイグル交錯点」
コンクリート・リゾート
夕立の打ち水に
あまりにも精密に縮まった
楽園 僕らを閉じ込める
それはフルサト、とも呼ばれるヤツなのかも知れない
がらくたを無造作に並べるように
狭い世界はたやすく造れるような気がして
けれどそ
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