ひこうはすし/草野大悟
 
ひくひくと
こころがひくついて
うまれて
はじめての
すんじきゅうかを
しゅちょうしたから
おれは
ぴくぴくと
からだを
けいれんさせながら
それにこたえようとしたら
そりゃあないでしょうと
はこふぐが
ぱたぱたひれをうごかして
おおいそぎで
こころに
かてーてるをさしこみ
しろいえきをながしたから
こころは
きゅうに
しゃきんとして
すこしばかりなぼけまなこで
トクトクトクトク
はたらきだしたが
やはり
きゅうかに
みれんがあるらしく
ときおり
コトンと
とまろうとする

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