レイニーデイ/
本木はじめ
悔恨される音楽を聴いて乱読しよう雨
一粒・一粒残酷する高低の有無を生む
カラギナンの分量違いによる悲劇の午後
ミルクが凍る白樺の貫通する曇天
大体 曖昧な理由である毎日の労働
曇り空の孕む卵性の少女ただひとり
欠けゆく月を円で閉じることのできる
水をはじく。レインコートの涙 ひとしきり
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