毎日。/菊池ナントカ
 

夜でも昼でも全てが苦痛なんです。

ほら、癇癪おこす。
携帯入れを投げた。
コップに当たった。

割れてないか確認したら、

たどたどしい幼稚な平仮名で、自分の名前がコップに書いてあった。
覚えはないけど自分の字だろ。
いたずらがきで書いたんだろ。


私は一生懸命生きてきたのに。
記憶が次々死んでいく程生きてきたのに。

どうしてこんなに辛いんだろうか。
綺麗事言ってすまされたくない。

生きてきた。
生きてきた。
生きてきた、のに。

例えば他人を呪うのに、
あの人を呪うのに、
理由は必要なんだろうか。




男じゃなくて女じゃなくて私は只のいきものに、
愛しているって抱き締められたいのよ。
抱き締められたいのよ。


そんな事を考えながら、
夜の分の薬を飲みました。

夜空なんて見たくない。
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