蚊の鳴くような声/
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詩を書いたところでこの世界が動くわけもない
夜の虫の音を聴きながらそんなことを思っている
遠い遠い過去に縛られた日常
サーチライトに照らされたそれを探しながら
暗闇を掻き分ける
それは誰の手におさまっているのだろう
それはどんな人を愛しているのだろう
そんな蚊の鳴くような声
誰に届くわけもない
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