代用人間への手紙/hoochie coochie man
 
ぬるいものでもなく 生ぬくいものでもなく
 やはり否定形でしか語れない
 終わりなきトートロジーは永遠に 反復する
 代用人間はそのようなものだ
 
 それはいつでもどこでも 
 マンホールの蓋のように あらわれて
 ホモ・サピエンスを穴ぼこにさそうだろう
 喰われたマンモスのように
 うつぶせのまま
 こう語る
 人間はまるで代用そのものだから!
 
 だれかがだれかに似せて作ったのだから!
 『本当のことを言おうか?』『私とは他者だ』
 それはすっかり露西亜のフォルマリストたちの文句に
 だまされて
 代用として生きるだろう。
 啓蒙するな ただ 知ることだ
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