絆創膏/チアーヌ
 
最低のことをしているという
自覚は一応あった
でも相手は男の子なんだから
これくらいいいかっていう気持ちもあった
恋がダメになるたび
手近にいた
誰かに手を出した
「今夜は一緒にいてね」
そんな勘違いなセリフを
いけしゃあしゃあと語り
胸の谷間をわざと見せて
ガンガン誘惑したりして
いつもながら
自分を慰めてくれそうな男を捜す時の勘だけは冴えてる
わたしが男だったら
こんな女いやだなぁ
誰でもかまわない
そう思いつつ
ほんとうはやっぱり誰でもよくはなくて
ちょっとは選んでた
絆創膏みたいな男の子
心の傷にぺたぺた貼って
濡れてもOKな感じの



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