夏の日の幻想達 十一/
soft_machine
自然がとぼしい反射光と
あの日の窓から見ていた
お前と一緒に落下する幻影は
誰にも求めることができなかった
ことばはビスケット
それを砕いて
地面に八の字を描けば
蟻はぐるぐる永遠を彷徨うだろう
そんな思惑ははずれ
蟻には帰る家があった
ぼくにも帰る家がある
永遠を飛翔する
果たして数々の亡霊が
歩くだけで崩せた秩序に
キーボードを打って流せるなみだがある
つい、笑ってしまう訳がある
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