戦争と革命/円谷一
 
ろう 早く帰って安心させるんだ すると敵軍が戦車で家を踏み潰していったのだと言った 銃も弾も火薬も自分の命と家族を守る為に基地の弾薬庫から盗んできたのだ と 少年達は言うことを聞かず半ば馬鹿にしたような口調でじゃあね と別れを告げた 市街地の夜空が真っ赤に染まり微かな爆発音が聞こえた どうやら敵国から攻めてきたものらしい


川を渡って堤防を上ると 市街地の建物が炎上し 爆発して倒壊したり 煙が上がって充満していた 下りて突っ走っていくと誰かが基地の弾薬庫に手榴弾を投げ込んで大爆発した 屋根が上空に吹き上がっていくのが見えた こちら側の国のテロだ テロリスト達は戦車やヘリや武器などを奪い取り
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